近況報告:ネパール・サララヒ村小学校建設#2


2010年1月の視察訪問は、中西明子さんに支援金届と視察をお願いしました。

以下、中西さんからの現地の報告を抜粋してお知らせいたします:

“昨年よりも行き交う車もきれいに見え、ネパール国も平和になり少しずつ豊かになってきたのかな?と思いきや、村に向かう途中幾度も車が斜めに止められ通行止めに遭いました。村では子供たちが私達一行を出迎えて待ってくれているのに・・・「一日足止め」となりそうな噂も流れ不安になりました。その都度、同行の通訳が、村に学校を建てネパール国に沢山の貢献していることを熱心に話してようやく進むことができました。政治情勢が不安定で現地人、外国人問わず行き来する車両はすべて止められ旅を困難なものにしています。国民の間では、また内戦が起きるのではと不安と噂が行き交っているようです。

予定時間を約5時間遅れて、やっと子どもたちの待つ学校に辿り着きました。現地では貧富の格差はさらにひどくなり、昨年は通う児童が290名にまでなったのですが子供も働かなければならず、教科書、ノート、通学服等が揃えられない児童たちが約40名減りました。学校は、まだ全体的には完成には至っていませんでしたが、ラフーからの支援の教室部分は完成しており内戦孤児達の部屋も出来たので教室がフルに使え授業が出来ると喜んでいました。

ネパールの各地に日本などの援助により出来た学校は沢山あるようですが、その後の維持費が追いつかず数年で無くなってしまうケースが多いとのことです。サララヒ村の人々も当初、不安に思っていたそうですが、7年が経ち村人の信頼も協力もありなんとか維持できているとのことです。「継続支援してくださるラフーのお陰です!」と嬉しそうに話してくれました。ラフーからの2000ドルの支援金を渡しました。校長先生(女性)からの感謝と報告の手紙を預かりました。一月現在の状況の写真も送ります。” (中西明子)