ご報告:関西支部 2019年さくら基金

関西支部より2019年さくら基金のご報告です。

今年は、気仙沼市の五つの児童センターと、NPO法人底上げさんの高校生マイプロジェクトにご支援させて頂きました。

また九月に支援先である宮城県気仙沼市を訪問させて頂きましたこともご報告させて頂きます。

気仙沼では、以前より現地で私たちの活動に協力下さっているボランティアスタッフの温かな歓迎を受け、支援先や現在の気仙沼市の何ヵ所かを案内して頂きました。

三月にオープンした伝承館では、遺構として残された向洋高校を語り部の方にご案内頂き、また2011年3月11日当日の様子の映像も拝見させて頂きました。
その向洋高校の生徒さんと先生方は、奇跡的に避難され全員難を逃れることができたそうですが、その辺り階上地区に存在したひとつの集落は、全て流され100名近くの人たちのうち数名しか存命されず、現在は慰霊碑があるだけで、一帯には何もありませんでした。
現在は、津波で大きな被害を受けた向洋高校が当時の被害を伝える以外、美しい海岸沿いにあったという松林には、高さ20メートルくらいの防潮堤の工事が黙々と進んでいました。

市内のあちらこちらでは道路が整備されたり新しい建物が完成しつつ復興は進んでいるように見えました。しかし、そこで生活される皆さんは、大震災、大津波を経験されて、多くの方々がご家族や大切な人たちを失なわれました。町の復興は進んでも、その大きな悲しみを、心に抱ながら乗り越えようとしておられ、それは今もずっと続いていることをあらためて深く感じました。 

年月が過ぎるにつれて、私たちは日常に紛れ記憶が薄らいでいきますが、訪問してみて、忘れてはいけないことが多くあることを感じ、また離れて生活する人たちには私の感じたことをお伝えできたらと思いました。

気仙沼は、人工流失が今も続いています。
私たちは、子どもたちが明るく元気に育ってくれますよう、また子どもたちを取り巻く大人たちにも、笑顔につながるようなご支援となるよう、微力ですが少しでもお役に立てたらと思っおります。今後とも皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

さて、今回思いがけず、ご支援先の児童センターでは気仙沼市長出席の贈呈式のセレモニーを開いて下さり大変恐縮いたしました。今年は、気仙沼の5つの児童センターに、
行政では叶えられない備品や遊具などをリクエストして頂き、お届けさせて頂きました。

土曜日でしたので、児童センターには、たくさんの子どもたちが訪れていました。
贈らせて頂いた玩具で楽しそうに遊ぶ子どもたち、
板張りに敷かれたソフトクッションでは、腹這いのベビーたちをお母さんたちも座って見守っておられました
お届けした物が、子どもたちの笑顔につながっていることを見れて、とても嬉しかったです。

それと底上げさんは、気仙沼から上京し、東京の大学に通っている生徒たちに働きかけて、気仙沼の地元の高校生たちとの交流を行うプロジェクトです。

まだ動き出したところで、今後の支援につきましてはその様子などをお聞きしながら、考えていきたいと思っております。

ラフー関西支部代表 草野裕子


1.気仙沼市5ヶ所の児童センターへのご支援

赤岩児童館
 畳柄マット4枚組10セット 254,000円

気仙沼児童センター
 マット、除湿機など173,066円

鹿折(ししおり)児童館 
 玩具、二升炊き炊飯器、テントなど 135,563円

鮪立(しびたち)児童館
 玩具、マット、テレビ、テントなど 196,710円

大島児童館
 空気清浄機、除湿機、加湿器など 155,006円

一部送料負担を加算して
   総額合計 920,000円

2.NPO法人底上げ
気仙沼マイプロジェクト支援として  
        100,000円